女子ログ 理想の庭と現実

 昨年末、引っ越した。いつか木と花でいっぱいの庭を持ちたいなと夢見ていたら、そんな庭つき築60年の家。でも怠惰な私は現実となった約70坪の庭を持てあましている。
 バラ(56本)、ブルーベリー(21本)、イチジク(5本)、柿、サクランボ、グミ(各2本)などの木々。水仙、アネモネ、チューリップ、オダマキ、クレマチス、ポピー、ジキタリス(各多数)などの草花。挙げればきりがない。そして隙間を埋めるかのような雑草。
 昨年、米子市美術館で見た絵本作家、園芸家のターシャ・テューダー展で、秋田犬1匹は入りそうな大きなカゴが展示されていた。取った雑草を入れるためらしい。あの広大で美しい庭も地道な草取りによるものなのか、それに比べればと、あのカゴを時々思い出し草を取っている。私のカゴは山陰柴1匹くらいである。
 今日は3匹分くらい取ったなと顔を上げると、バラのつぼみが枯れている。見回れば、あちらのバラにもこちらのバラにも、アブラムシ、バラゾウムシ、名前のわからない虫。見つけた虫は捕殺したが、早急に対策をとらなくては。草取りだけでも手いっぱい、柴犬の手も借りたい。
 と書いていたら、お隣の90歳近いおばあさんが見かねて手伝いに来てくれた。うれしいけど、甘えてていいのかと胸はきゅっとする。

 (鳥取県八頭町・桃子)

2017年5月24日 無断転載禁止