3年に一度「御幸行列」 新緑の大山寺 平安絵巻

平安貴族や武士に扮し、大山寺の参道を練り歩く参加者=鳥取県大山町大山
 鳥取県大山町大山・大山寺地区で3年に一度の伝統行事「御幸(みゆき)行列」が24日あり、平安貴族や武士に扮装(ふんそう)した参加者約160人が御輿(みこし)とともに参道を練り歩いた。2018年に迫る大山開山1300年祭の機運醸成のため、通常より1基多い3基の御輿を繰り出す計画は、担ぎ手が足りずに断念したが、前回の2倍近い約100人の担ぎ手が2基を交代で担ぎ、参道をにぎわせた。

 御幸行列は平安時代から大山寺で受け継がれてきたとされ、扮装した参加者の行列に男衆の御輿が加わり、博労座駐車場から大山寺本堂までの約800メートルを練り歩く。1938年に一度中断したが、87年に復活。もともと毎年開催だったが、担ぎ手不足などで2011年から3年に一度に間隔を広げて続いている。

 今回1基当たり40人程度の担ぎ手が必要なところ、参加締め切り直前の10日時点で30人程度しかおらず、2基出せるかどうかも危ぶまれた。周辺市町村に呼び掛けると、日本文化に触れたいという外国人留学生らを含めて応募が相次ぎ、前回の約60人を大きく上回る約100人が集まった。

 行事は博労座駐車場で始まり、比叡山延暦寺(大津市)で1200年間燃え続けているとされる「不滅の法灯」を先頭に参加者と御輿2基が行進。参道脇ではカメラを構えた大勢の行楽客が盛んにシャッターを切り、目前で繰り広げられる時代絵巻に歓声を送った。

 担ぎ手に加わったベトナム人留学生で米子国際ビジネスカレッジ1年のレ・ヴァン・ロックさん(23)は「とても重かったが、景色もきれいで楽しかった」と満足げ。大山寺支院・圓流院(えんりゅういん)の大館宏雄住職は「今後100年、200年先まで続くよう頑張りたい」と話した。

2017年5月25日 無断転載禁止