女子ログ 娘はマルチリンガル?!

 私は浜田で生まれ、転勤族の父親のもと各地を転々とした。一番長く住んだのは松江なので、普段話す言葉は出雲弁寄り。一方で、浜田出身の親の影響で、子どもに話し掛ける幼児語はほとんどが石見弁。魚は「びーびー」。座るは「やっとん」。アクセサリーなどキラキラした物、かわいい物は「ばっぽっちぃ」と母に教わったように娘にも話し掛けていた。
 ただ、2歳になる娘は方言のことなどわからないので、岡山の友達にも「やっとんして」「びーびーがいる」と話し掛ける。もちろん伝わらず、友人に「?」な顔をされ、娘も困惑気味。これぞ方言の壁だなと思って見ていたある日、浜田出身の子と話していても「ばっぽっちぃ」が通じない。聞いた覚えもないという。
 驚いて母親に伝えると、あっけらかんと「あれはあたしが作った言葉だから!」の一言。今までも「~ぴゅんてる」「おやすみみみんば」など独特の感性で言葉を作る人だったが、まさか母から娘、娘から孫へと受け継がれていた言葉が方言でなかったとは!
 それを知った夫は帰省時などに耳慣れない母の独特な言い回しが出ると、方言なのか?造語なのか?を、すぐに携帯で調べるようになった。
 出雲弁、石見弁だけでなく、ばぁば弁を加えマルチリンガル?に育っている娘なのである。

 (浜田市出身、岡山県倉敷市在住・ぽよ美)

2017年5月27日 無断転載禁止