島根観光 名所旧跡巡りに人気です 着物レンタル

レンタル着物を着付けしてもらう女性観光客=松江市北堀町、堀川小町
 島根県内で、観光客向けに着物を貸し出すサービスが人気を集めている。非日常感に浸りながら名所旧跡を巡ることができる点などが受け、レンタル業者の利用件数は急増。各店がホテルと連携した着付けプランを設定したり、インバウンドブームを受けたホームページの多言語化を計画したりと、島根観光の新たな魅力になるようサービスを充実させている。

 今月中旬、着物レンタル専門店「堀川小町」(松江市北堀町)で、神戸市の看護師八田美奈子さん(24)と、兵庫県播磨町の飲食店員藤本香菜さん(24)が着物選びを楽しんでいた。

 着物での町歩きが好きだという2人は、着物レンタル店の有無が旅行先選びの条件の一つ。今回は旅行雑誌で同店を探しだし、予約。玉造温泉(同市玉湯町)などを訪れる予定だ。100着を超える品ぞろえに、八田さんは「かわいい物がいっぱいある」と笑顔。着付けを終え、藤本さんは「日頃はできないことなので楽しい」と声を弾ませた。

 島根県内では近年、東部エリアを中心に観光客向けのレンタル業者が相次ぎ進出。松江、出雲、安来の3市でつくる「神話の国縁結び観光協会」によると、ここ2年ほどで松江、出雲両市に専門店計3店がオープンしたという。

 2016年4月オープンの堀川小町では、17年3月の利用者が単月で最高の140人超を記録。加藤茂代表は「松江城の国宝化や出雲大社の平成の大遷宮を機に、需要が高まっている」と話す。松江市内のホテルと提携し、ホテル内で着付けした後、縁結びで知られる八重垣神社(同市佐草町)を参拝してもらうサービスも女性客らに好評だ。

 出雲大社近くに15年5月に開業した専門店「ご縁スタイル」(出雲市大社町杵築南)も利用が増加。16年5月~17年4月の利用者は前年同期と比べて4割増となった。

 需要の高まりを受け、スタッフを増員したほか、着物のラインアップを150着に充実。アジアや欧米など増加する外国人観光客への情報発信強化に向け、英語や韓国、中国語に対応するホームページのリニューアルを検討する、石橋弘規代表は「着物を通し、国内外に出雲観光の魅力を発信したい」と意気込んだ。

2017年5月29日 無断転載禁止