輝(き)らりキッズ 世界に届け バイオリンの音色

真剣な表情で練習に励む坂口碧望さん=鳥取県日吉津村今吉の自宅
 大阪(おおさか)国際(こくさい)音楽コンクール 小学1、2年の部1位

    坂口 碧望(さかぐち あおの)さん (米子・淀江小3年) 

              「外国の人を元気づけたい」

 バイオリンの弦(げん)を鳴らし、美しい音を紡(つむ)ぎ出しているのは、鳥取県日吉津(ひえづ)村の坂口碧望(さかぐちあおの)さん(8)=米子(よなご)市立淀江(よどえ)小3年。2016年10月には、国内外から出場者があった大阪国際(おおさかこくさい)音楽コンクールの小学1、2年の部で第1位となるなど、好成績(こうせいせき)を収(おさ)めています。外国の人々を元気づけられるバイオリニストを目指し、毎日練習に励(はげ)んでいます。

 坂口さんは3歳(さい)からバイオリンを習い始めました。きっかけは、2歳半の時に聴(き)きに行った、鷲見恵理子(すみえりこ)さんのコンサートだったそうです。

 恵理子さんは、米子市出身で、日本を代表するバイオリン指導者(しどうしゃ)だった鷲見三郎(さぶろう)さん(1902~84年)の孫。バイオリニストとして国内外で活躍(かつやく)しています。恵理子さんの演奏(えんそう)を聴いた坂口さんは、「もっと聴きたかった」と話し、バイオリンを弾(ひ)きたいと思うようになりました。

全日本ジュニアクラシック音楽コンクールの入賞者披露演奏会で演奏する坂口碧望さん(左)=2016年7月、東京都港区のサントリーホール
 今では、学校が終わると毎日2、3時間、休日は3、4時間練習します。月2回、恵理子さんの母、野冨子(のぶこ)さんのレッスンを受けるため、東京に通っています。そうした忙(いそが)しい日々を過(す)ごしていますが、「健康第一です」と話し、夜は8時半に就寝(しゅうしん)し、早朝に宿題をする生活をしています。

 バイオリンの魅力(みりょく)を聞いてみると「(弦をふるわせて奏(かな)でる)ビブラートや柔(やわ)らかい音とか、いろいろな表現(ひょうげん)ができるところが好きです」と教えてくれました。

 バイオリンの選び方にもこだわりがあり、新しいバイオリンは「鼻づまりのような、深みのない、のっぺらぼうみたいな音」がするそうで、深い音が響(ひび)かせられる古いバイオリンが好きだそう。今は300年前のものを使っています。

 話している時のゆっくりとした印象とは違(ちが)い、好きな曲調は「激(はげ)しい曲」。2016年に第1位を取った大阪国際音楽コンクールでは、指が弦の上を行ったり来たりする「スペイン交響曲(こうきょうきょく)(ラロ作曲)」を演奏しました。

 将来(しょうらい)の夢(ゆめ)は「外国の人々を元気づけられるバイオリニストになって、世界中を回っていろいろなところで弾くこと」。学校に通いたくても通えず、働いている子どもたちをテレビで見て、「あの子たちに自分の音色(ねいろ)を届(とど)けたい」と思うようになりました。道ばたや広場での演奏もやってみたいそうです。

 中学校は東京、高校はアメリカ・ニューヨークのジュリアード音楽院への進学を希望しています。「勉強しないといけませんね」と笑います。

 <プロフィル>

【好きな科目】
      体育、図工、書写、社会

【好きな食べ物】うどん、赤飯

【趣味(しゅみ)】裁縫(さいほう)、料理、工作

【好きな色】水色

【好きな本】ハリーポッターシリーズ

2017年5月31日 無断転載禁止

こども新聞