錦織 奮い立ち逆転 全仏2年ぶり8強

【男子シングルス4回戦】フェルナンド・ベルダスコと対戦する錦織圭=パリ(共同)
 【パリ=本紙特派員・藤井俊行】テニスの全仏オープン第9日は5日、パリのローランギャロスで行われ、男子シングルス4回戦で第8シードの錦織圭(日清食品)は世界ランキング37位のフェルナンド・ベルダスコ(スペイン)を0―6、6―4、6―4、6―0で下し、準々決勝に進んだ。

 8強は今大会の自己最高と並び、2年ぶり2度目。四大大会では7度目の8強以上となり、男子の故佐藤次郎と女子の伊達公子(エステティックTBC)の6度を抜いて日本勢単独最多となった。錦織は第2セットからネットプレーを交えてリズムを変え、精度を上げたショットで相手のミスも誘い、逆転した。7日に行われる見通しの準々決勝は、第1シードのアンディ・マリー(英国)と対戦する。

 ▽男子シングルス4回戦   
錦   織 0-6 ベルダスコ
(日清食品)6-4(スペイン)
      6-4      
      6-0      


辛抱 徐々にリズム

 「辛抱しながら戦わなければならない」と錦織圭は覚悟していた。2年ぶりの8強入りが懸かる一戦の相手は、クレー巧者のフェルナンド・ベルダスコ。元世界7位の33歳は、第9シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)らを破り、勝ち上がった勢いがある。

 3回戦の第4セット途中から再開された前日を含め、3日連続の登場となった錦織は第1セット、本来のリズムを欠いた。

 相手の深く、高く弾むショットに対し、ベースライン後ろから打ち合い、ミスを連発。サービスゲームを一つもキープできず、わずか28分で落とした。

 この先、打開策はあるのか。その答えは、我慢だった。

 「このままだとやられるので、深く返すことを意識した」という第2セットは互いに序盤一つずつブレークに成功し、一進一退の展開。無理に打ち込まず、ネットプレーを交えながらストローク戦で押し返す中、攻撃のテンポを上げていった。

 「ボールがラケットに乗る感覚が少しずつよみがえってきた」という終盤にかけては相手のミスも増え、第4セットは6-0と圧倒。自らの強みという修正力を見せつけ、相手にテニスをさせなかった。

2017年6月6日 無断転載禁止