輝(き)らりキッズ バレエ全国舞台初挑戦へ

バーを使った基礎練習に取り組む岩下柚香さん=松江市黒田町、若佐久美子バレエスクール
 山陰(さんいん)の13~15歳で優勝(ゆうしょう)

    岩下 柚香(いわした ゆずか)さん(松江一中2年)

              8月に大会 「予選突破(とっぱ)目指す」

 全身の動きがわかるよう鏡張(かがみば)りの壁(かべ)に囲まれた教室で、10人の生徒が髪(かみ)を束(たば)ね、レオタード姿(すがた)で練習に励(はげ)みます。その中で最年少の岩下柚香(いわしたゆずか)さん(13)=松江(まつえ)第一中学校2年=は、4月に行われた第5回山陰(さんいん)バレエコンクールの13~15歳(さい)部門で優勝(ゆうしょう)し、8月にある全日本バレエコンクールに初めて出場します。「まずは予選突破(とっぱ)を目指す」と控(ひか)えめながらも、バレエへの熱い思いを胸(むね)に舞台(ぶたい)に臨(のぞ)みます。

 午後5時、松江市内の教室で練習が始まります。「グラン・プリエ」「ソテ」「アラベスク」-。フランス語で踊(おど)り方を指示(しじ)されると、岩下さんは軽(かろ)やかな音楽に合わせて踊ります。頭、手から足の先まで神経(しんけい)を集中させ、しなやかに動かします。

 岩下さんがバレエ教室に通い始めたのは4歳のとき。幼(おさな)いころから音楽にのって体を動かすことが好きで、母がバレエをしていたことから、一緒(いっしょ)にバレエ教室を見学しました。「同い年の子が楽しそうに踊っていた。それにレオタードがピンクでかわいかったから」と振(ふ)り返ります。

上級生と一緒に練習する岩下柚香さん(中央)=松江市黒田町、若佐久美子バレエスクール
 岩下さんの1週間はバレエ中心に進みます。週5回、1時間半のレッスンに加え、家ではお風呂(ふろ)上がりの柔軟体操(じゅうなんたいそう)を欠かしません。レッスンで習ったことは帰宅(きたく)後、忘れないうちに携帯(けいたい)電話の動画で撮影(さつえい)し、確認(かくにん)しながら繰(く)り返し練習をします。

 日々の生活でも、バレエを片時(かたとき)も忘(わす)れることはありません。「一番気を付けているのは背筋(せすじ)を伸(の)ばすこと」と岩下さん。周囲からも「いつも姿勢(しせい)がいいね」と褒(ほ)められます。また、バレエは足首が大切なことからヒールの高い靴(くつ)は履(は)きません。「本当は履いてみたいけど」とはにかみます。

写真説明: 上級生と一緒に練習する岩下柚香さん(中央)=松江市黒田町、若佐久美子バレエスクール
バーを使った基礎練習に取り組む岩下柚香さん=松江市黒田町、若佐久美子バレエスクール


 4月にあった山陰バレエコンクールは岩下さんにとって4回目の出場。チャイコフスキーのバレエ「眠(ねむ)れる森の美女」のフロリナ王女を演(えん)じました。「今年は自信を持って舞台に立てた」と岩下さん。審査(しんさ)員として見守った講師(こうし)の若佐久美子(わかさくみこ)さんは「一つ一つの動きが丁寧(ていねい)できちんとできていた」と評価(ひょうか)します。

 ただ、課題もあります。岩下さんは胸(むね)や腕(うで)を使って気持ちを表現(ひょうげん)することと、体の軸(じく)を意識(いしき)して踊ることを挙(あ)げます。バレエは技術(ぎじゅつ)に加え、表現力も大切です。岩下さんは、結婚(けっこん)式に出席するフロリナ王女の踊りを「お祝いの気持ちを大切に表現したい」と話します。

 「自分の表現したいことが踊りで表すことができるところ」。まっすぐなまなざしでバレエの魅力(みりょく)を語る岩下さん。8月の大会に向けて、今日も鏡に映(うつ)る自分と向き合います。

 <プロフィル>

【好きな教科】体育

【好きな食べ物】 
      梅干(うめぼ)し入りのおにぎり

【好きな音楽】
「くるみ割(わ)り人形~金平糖(こんぺいとう)の精(せい)の踊(おど)り」

【憧(あこが)れのバレリーナ】吉田都(よしだみやこ)さん

2017年6月7日 無断転載禁止

こども新聞