全仏 欧米記者が見た錦織

センターコート、フィリップシャトリエの記者席からプレーを見つめる各国記者たち=パリ
 【パリ=本紙特派員・藤井俊行】全仏オープンの男子シングルスで錦織圭(日清食品)は第2週まで勝ち残り、2度目のベスト8。第8シードの「ノルマ」は超えたが、壁を突き破ることができないもどかしさも感じさせた。現地で取材に当たる欧米の記者らの目にはどう映ったか。四大大会制覇の鍵とともに、ベテランライター3人に聞いた。


グレイグ・オシャネシー氏(44)米国フリーライター
感情コントロール必要

 集中している時のプレーは世界でもトップクラス。今大会も準々決勝の第1セットはいいテニスをしていた。ミスは少なかったし、左右に相手を振っていた。
 ただ、1試合の中で調子に波がある。もっと切り替えをうまくしないといけない。
 (3回戦で)ラケットをたたき壊しているのを見てびっくりした。温厚な印象があったので。ミスしても、うまくいかなくても、自分をコントロールできないと、プレーに影響してしまい、グランドスラムで優勝はできないよ。


ビンセント・コニュ氏(48)フランスレキップ紙
サーブの精度向上が課題

 右手首のけがの影響でクレーシーズンで結果が残せていない中、ベスト8はよくやったと思う。
 ストローク、特に、バックハンドは素晴らしく、グランドスラムで優勝する資格はあると思う。課題はサーブ。速くはないので精度や種類で勝負しないといけない。
 誰でも第2サーブはスピードが落ちてしまう。錦織の場合は第1サーブの確率を65%(今大会56・5%)ぐらいまで上げないといけない。もちろんスピード、コースの質を落とさずにね。


ケビン・ミッチェル氏(53)英国ガーディアン紙
自分自身を盛り上げて

 ショットの種類が多く、精度もいい。選択も素晴らしいレベルにある。テニス界を引っ張る一人だ。
 2014年の全米オープンの準優勝以降、研究されていて最近は伸び悩んでいる様子だ。試合中、静かでおとなしい。もっとガッツポーズをしたり、声を出したりして気持ちを前に出して、自分を盛り上げた方がいい。
 芝の成績(勝率59・6%)は他のサーフェスに比べてよくない(クレー71・1%、ハード68・4%)のでウィンブルドンは今年も厳しい戦いになるのではないか。

2017年6月12日 無断転載禁止

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