初夏の棚田 浮かび上がる 奥出雲でたたらの灯

LED灯籠でライトアップされた追谷集落の棚田
 たたら製鉄の原料の砂鉄を採った跡を再生させた棚田を光で浮かび上がらせる「たたらの灯(あかり)」が11日、島根県奥出雲町竹崎の追谷集落で始まった。集落一帯の通りやあぜ道にともされた3千本のLED灯籠が初夏の棚田に映え、町内外の家族連れらの目を楽しませた。

 かつてたたら製鉄が営まれた文化的景観が残る同集落を盛り上げたいと、地元住民でつくる「TataRart実行委員会」(田辺俊成委員長)などが昨年11月に初めて開き、2回目。今回は新緑の奥出雲を楽しんでもらうため、田植えが終わった時期に開いた。

 LEDは辺りが暗くなると自動的に明るくなる仕組みになっている。集落が一望できる展望台に、日没前から家族連れや写真愛好家らが続々と集まり、灯籠が明るくなるのを見守った。

 日が沈み、LEDが赤々と点灯すると、来場者は「すごい」「きれい」と口をそろえ、写真愛好家はごぞってカメラに収めた。家族4人で訪れた雲南市大東町下佐世の田中葵ちゃん(3)は「田んぼが赤くなってきれいだった」と喜んだ。

 ライトアップは25日まで毎日、日没から午後9時ごろまで行われる。秋にも実施を予定している。

2017年6月12日 無断転載禁止