女子ログ 梨は英語で…

 先日、保育園に娘を迎えに行ったら、若い保育士さんに突然、「梨は英語でペアーですよね?」と聞かれた。「どうして?」と聞き返すと、娘に教えられたらしい。

 日米ハーフの娘はもうすぐ2歳。家では英語、保育園では日本語の言語環境で育っている。今のところ、娘の話す言語は英語と日本語がごちゃまぜ。私はそのことを少なからず心配していたが、娘の方は、先生や友だちを相手に「これはApple、これはPear」と英語教室ごっこをしていたようだ。

 「おかげで英語に目覚めました! 勉強頑張ります!」。意気揚々と語る保育士さんを見ていたら、今まで自分が娘の個性に正しく向き合えていなかったことに気づいた。

 時折、園の子が何の悪気もなく娘を指さして「この子ガイジン?」と聞いてくるのに動揺し、言葉が原因で友だちとのコミュニケーションに苦労しているのでは?と娘を心配していた私は、いつの間にか娘の個性を否定的に捉えていたのかもしれない。立派に個性を発揮して、周りの人に良い影響まで与えていた娘をよそに、消極的になっていた自分が母親として恥ずかしい。

 これからはもっと、前向きに娘の個性と向き合っていかなければ。そして私も堂々とした母親でいよう。そう決意しつつ、保育士さんの言う「ペアー」のRの発音を正した。

 (雲南市出身、香川県丸亀市在住・ゆかりんご)

2017年6月14日 無断転載禁止