伝統受け継ぎ節目の舞 浜田・岡崎神楽社中 結成350周年

本番に向けて練習を繰り返す岡﨑神楽社中の団員ら
 浜田市三隅町を拠点に活動する岡崎神楽社中が結成350周年の記念公演を18日、同町湊浦の三保公民館で開く。江戸中期ごろを起源にする社中は、昭和に入って後継者不足や水害で途絶えかけたが、地域住民の支えや団員の努力で現在は20代から80代までの18人が受け継ぎ、節目の公演を迎える。

 同社中の言い伝えによると、樹齢約350年の市指定天然記念物「佐々木桜」に関所があり、近くで舞われたのが発祥という。

 団員から団員へ代々継承されてきた舞だが、昭和後期から後継者問題が深刻になった。三賀森康男代表(87)ら団員は地域を回って住民に声を掛け、親類縁者を招き入れるなど、存続に心血を注いできた。

 1983年7月の豪雨災害では衣装の半分が水につかり、使えなくなる受難もあったが、社中を次世代につなげたいという団員らの執念で乗り越えたという。

 伝統を重視する社中は、練習の際に一世代前の団員らが舞う80年代前半のビデオ映像を教材にして練習を重ねてきた。

 記念公演で代表職の勇退を決めた三賀森代表は「伝統があり、地域住民に愛されてきた舞を、ぜひ見てもらいたい」と語り、今後も後進の育成に励むという。

 当日は、社中の創作演目「弁慶」や石見神楽の定番「恵比須」「大蛇」など7演目を披露する。三隅町内の岡見神遊座や浜田市の宇野保存会、益田市の上吉田保存会も花を添える。午前9時半開演で入場無料。

2017年6月17日 無断転載禁止