輝(き)らりキッズ 全国で活躍目指す カヌー部エース

カヤックカヌー500メートルの練習に取り組む広中大飛さん=島根県美郷町潮村(うしおむら)の江の川
 「成長した姿見せたい」

   中国大会500メートルで5位

    広中 大飛(ひろなか だいひ)さん 邑智中(美郷)3年

 パドルという道具を使い、水上を進んでいくカヌー。島根県内の中学校で唯一(ゆいいつ)、部活動として取り組んでいるのが美郷(みさと)町粕渕(かすぶち)の邑智(おおち)中学校です。1~3年生計16人が所属(しょぞく)するそのカヌー部で、エースと目されているのが3年生の広中大飛(ひろなかだいひ)さん(15)です。全国大会での活躍(かつやく)を目指し、町内を流れる1級河川(かせん)・江(ごう)の川(かわ)で練習に励(はげ)んでいます。


 広中さんが取り組んでいるのは、舟(ふね)に腰(こし)をかけ、座(すわ)ってこぐ「カヤックカヌー」です。200メートルや500メートルの直線コースで行われるスプリント種目で、陸上の短距離(たんきょり)のようにゴールまでのタイムを競(きそ)います。

 広中さんについて、カヌー部の市山剛顧問(いちやまたけしこもん)(42)は「パワーを生かしたスタートダッシュが持ち味で、先行逃(に)げ切り型の選手」と評価(ひょうか)します。主将(しゅしょう)の佐藤碧紀(さとうたまき)さん(14)も「チームのエース」と実力を認(みと)めています。

市山剛顧問(右端)の話を聞く広中大飛さん(右から2人目)ら邑智中学校カヌー部のメンバー=島根県美郷町潮村の練習場
 実際(じっさい)、昨年9月の邑智郡中学校新人総合(そうごう)体育大会では個人(こじん)の男子200メートルと同500メートルで2冠(かん)を達成しました。今年5月の中国カヌーレガッタ大会では、中学男子500メートルで5位の成績を残しました。広中さんは「パドルで水をしっかりと、つかまえられるよう心掛(が)けている」と言います。


 練習場は、学校から約7キロ離(はな)れた江の川です。1982年の「くにびき国体」で会場になって以降(いこう)、同町はカヌーを生かしたまちづくりが進み、カヌーが体験できるアウトドア施設(しせつ)も造られました。

 広中さんも小学生時代、学校行事でカヌーを体験。「川面(かわも)を滑(すべ)るように進むのが楽しかった。緑が周りにたくさんあり、風も心地よかった」と振(ふ)り返ります。地元の邑智中学校に入学すると、迷(まよ)わずカヌー部に入り、選手としての第一歩を踏(ふ)み出しました。

 部活動では平日約1時間、休日は約2時間、練習に汗(あせ)を流します。人一倍の距離をこぐという練習量に加え、ダンベルを使ってスクワットをするなど自主的にパワーアップを図り、トップスピードに乗る力を養いました。


 現在(げんざい)、目標にしているのは、7月下旬(げじゅん)にある全国中学生カヌー大会です。初出場した2年時は、2人乗りや4人乗りの種目で準(じゅん)決勝に進出しましたが、個人の500メートルは一次予選敗退(はいたい)でした。全国レベルの技術(ぎじゅつ)や持久力(じきゅうりょく)を見せつけられ、刺激(しげき)を受けたと言います。

 最終学年の今年は、一回り成長した姿(すがた)を見せるつもりです。広中さんは「後半の粘(ねば)りが課題。持久力を養い、上位入賞を果たしたい」と意気込(ご)んでいます。

 <プロフィル>

【好きな教科】美術

【好きな食べ物】鶏肉(とりにく)料理

【趣味(しゅみ)】体を動かすこと

【好きな歌手】安室奈美恵(あむろなみえ)

2017年6月21日 無断転載禁止

こども新聞