松江シティ鳥栖に善戦 後半勝負奮闘及ばず

【2回戦・松江シティFC-サガン鳥栖】前半30分、松江シティのFW金村賢志郎(中)がミドルシュートを放つ=佐賀県鳥栖市ベストアメニティスタジアム
 サッカーの天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、共同通信社、NHK共催)第3日は21日、2回戦32試合が行われ、島根県代表の松江シティFC(中国リーグ)は佐賀県鳥栖市のベストアメニティスタジアムでサガン鳥栖(J1)に0-3で惜敗した。

 敵地に乗り込んだ松江シティは、ボランチ田平謙を中心に守備を固めた前半、0-0と善戦。攻めに転じた後半、カウンターから仕掛けたが、26分にPKで先制され、さらに38分、44分の失点で力尽きた。


 初戦のJ1勢でFC東京、札幌、仙台、甲府が姿を消した。2連覇を狙う鹿島は日本フットボールリーグ(JFL)のマルヤス岡崎(愛知)に5―0で大勝した。

 FC東京はJ3の長野に対し、1―1からのPK戦に4―5で敗れた。札幌は初出場のいわきFC(福島)に延長の末、2―5で苦杯。仙台は筑波大(茨城)に逆転負けし、甲府はJFLのヴァンラーレ八戸(青森)に競り負けた。前回準優勝の川崎や浦和、G大阪は順当勝ちした。

 3回戦は7月12日に実施される。


 ▽2回戦

サガン鳥 3 0-0 0 松江シテ
栖      3-0   ィFC
(J1)         (島根)


集中保ち攻守に自信

 鳥栖の元日本代表FW豊田陽平が後半26分にPKを決めて均衡を破るまで、松江シティは集中した守備で善戦。技術、身体能力などで差はあり最後は突き放されたが、どちらに転んでもおかしくない展開に持ち込んだ。

 0-0で折り返した前半。シュートはわずか1本で、8本の相手のペースだったが、パスで振り回されながら前線から激しく粘り強く追い立てる中、ボランチ田平謙らが中盤でボール奪取。右サイドからMF山崎崇史のクロスが相手ゴール前に入るなど、「一発」の可能性を感じさせた。

 後半開始からは攻め、右サイドでDF赤尾凌、FW岡本秀雄のワンツーで崩し、クロスまで持っていく理想の形も。スタジアムには「もしかしたら」という空気が確かに漂った。

 相手の先制は、自陣右サイドが崩れ、ゴール前まで攻め込まれる中でPK献上となったもの。しかし、その後も「隙あらば」という攻めの姿勢は失わなかった。

 敵将、マッシモ・フィッカデンティ監督は試合後、松江シティを評し「とてもよく走れていた。やりたいサッカーに持ち込まれてしまった」と話した。

 田中孝司監督も「目指している、しっかりボールをつないでいくサッカーが少しはできたかなと思う」と振り返った。元日本代表を含むベストメンバーの格上相手に、本来のパスで勝負する「攻撃サッカー」で渡り合ったわけではないが、攻守とも自信となり得る戦いだった。

2017年6月22日 無断転載禁止

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