吉賀出身の日本画家 染谷香理さん古里で初個展

染谷香理さんが描いた「沈黙」(左)に見入る来場者
 島根県吉賀町出身の日本画家、染(そめ)谷(や)香理(かおり)さん(東京都在住)の古里島根で初めてとなる個展「時のうつろい」が22日、松江市朝日町の一畑百貨店で始まった。3~30号の新作16点が並び、美術ファンらが繊細で優美な世界を楽しんでいる。入場無料で28日まで。

 染谷さんは1977年生まれ。日本美術院の再興院展で外務大臣賞などの受賞を重ねている。現在、同美術院の特待。東京芸術大大学院で松江市出身の宮廻正明教授の下、助教として学生の指導にも力を注ぐ。

 展示作品のうち、人物画の「沈黙」(8号)は、女性が身にまとう着物の文様に描かれた桜の「美しさ」と、女性の目の前で散っていく桜の花びらの「切なさ」を同時に表現したといい、染谷さんは「『理想と現実』『うそと本当』といった相反するものがシンクロする世界観を描いた」と話す。

 花や鳥、果物などを題材にしたそのほかの作品も、小品ながら、それぞれが存在感を放っている。

 来場した松江市古志原6丁目の会社員持田利恵さん(53)は「優しい色合いが感じられ、癒やされた。同じ島根出身の女性の活躍をうかがえてうれしい」と話した。

 24、25の両日は染谷さんが会場を訪れ、25日午後2時からは作品解説を行う。

2017年6月23日 無断転載禁止