松江・八束の伝統芸能 島芝翫節を体験 魅力に触れる

島芝翫節の踊りを体験する参加者(後列)
 全国で唯一、松江市八束町で受け継がれているとされる伝統芸能・島芝翫節(しましかんぶし)の体験会が23日、同町波入の八束公民館であり、参加者が江戸後期の町人文化の名残を今に伝える踊りの魅力に触れ、関心を深めた。

 島芝翫節は、江戸時代の歌舞伎役者・中村芝翫や嵐璃寛、市川門之助らの芸風をたたえた民謡。保存会のメンバーは、設立当初の1985年は12人いたが、高齢化などに伴い、門脇弘子会長(73)=松江市八束町波入=ら8人に減った。広く関心を持ってもらい、継承しようと体験会を初めて企画した。

 この日は、会員の渡部美百合さん(64)=同町馬渡=らが講師になり、「かかとは上げない」「足は内股に」と踊りの動作を細かく指導。参加者は同町名産のボタンの花が鮮やかに描かれた扇子を手に、会員の動きをまねしながら約40分間、優雅に舞った。

 参加し、島芝翫節を初めて踊った吉永和代さん(70)=境港市夕日ケ丘1丁目=は「内股で踊り続けて、おしりがつりそうだった」と笑顔で話し「丁寧に教えてもらい、やり方が少し分かった。また参加したい」と意気込んだ。

 次回の体験会は7月7日午後1時半から八束公民館で開かれる。

2017年6月23日 無断転載禁止