女子ログ 二度驚く庭

 昨年末引っ越した家に遊びに来た友人、知人は庭を見て二度驚く。前住人が丹精込めてつくっていた庭。どこになにが生えてくるのかわからない。今年は様子をみることにした。木々、花々は、それはもうのびのびと、おのおの好き勝手に育っている。花がひしめく庭に、声をかけるなら「きれいだね」ではなく「みんな元気だね」だろう。混沌(こんとん)とした庭にまず驚かれる。

 花をかきわけて奥に進むと、あるのは整然とした畑。私のずぼらさを体現したような無秩序な庭に不似合いな畑。私をよく知る人ほど驚きは大きい。

 夏野菜の苗をホームセンターで買ってきて、昨年までも、畑だった庭の奥になんとなく植えた。お隣のおばあさんに見せたら、なんとなくではだめと、植え直すことに(まず、こんな小さい苗が売っているのかと驚かれた)。指導してもらうはずが、おばあさん自らがくわを振り、肥料をやるのを、へーとかほーとか言って横で見ていたら、りっぱな畑が出来上がっていた。

 おばあさんはほぼ毎日見回りに来て、モグラ取りを仕掛けてくれたり、追肥をしてくれたりと、ぬかりなく手をかけてくれている。

 黒いマルチシートがぴしっとはられた畑を持つことがあるなんて、と夕方水をやるたび思う。いちばん驚いているのは私だ。

(鳥取県八頭町・桃子)

2017年6月30日 無断転載禁止