女子ログ トロッコ列車

 田植えが終わり、夏を感じるようになるこの季節、私と保育園に通う娘の楽しみが、奥出雲トロッコ列車だ。さまざまな緑色のグラデーションに彩られた山並みや水田風景を、冷たい風を受けながら眺めるのは本当に気持ちがいい。

 このトロッコ列車、例えば、雲南市の木次駅から乗車し、下り方面の終点、備後落合駅で折り返し、往復で帰ってこようとすると、約6時間の長旅になる。なので、大抵、トロッコ列車を利用する人は、復路は旅行会社のバスや、家族の車送迎を利用している。

 送迎がない場合、どうすればよいか。ある時、片道だけでもトロッコ列車を楽しめる方法に気が付いた。下りは通常のディーゼル汽車に乗り、出雲坂根駅で下車。延命水を飲み、駅舎の横で販売している焼きたての焼き鳥を食べて待っていると約20分後、上りのトロッコ列車に乗れるのだ。

 楽しみは、他にも。比較的乗客が少ない復路になると、車内販売や、観光ガイドの方とたくさん交流ができる。娘は車窓からの風景よりも、車内販売のおばちゃんとおしゃべりして、出雲坂根駅で買った漬物を食べることが何よりもうれしいらしい。

 奥出雲町に住みながらたまに味わう異日常。今年は、夏、秋と季節が変わるごとに乗ろうとひそかに計画している。(島根県奥出雲町・フク)

2017年7月4日 無断転載禁止