浜田の高齢者パソコンサークル 藩成り立ち電子紙芝居に

電子紙芝居「浜田城誕生物語」を披露する長尾康一会長
 2019年の浜田藩開府400年を前に、浜田市の高齢者でつくるパソコンサークル「シニアネットはまだ」(長尾康一会長、158人)が、浜田藩の成り立ちをたどる電子紙芝居を制作した。藩主とゆかりのある三重県松阪市との関わりや、浜田に築城することになった経緯などを分かりやすく解説する内容。市内の小学校や福祉施設などで披露し、郷土の歴史への関心を高め、機運醸成を図る。

 「浜田城誕生物語」と題した電子紙芝居は、写真や地形図のほか、会員が描いたイラストで構成。江戸幕府が毛利氏の監視を目的に、伊勢国松坂藩(現在の松阪市)の藩主だった古田重治に浜田城の築城を命じたことや、300人以上の商人や職人が重治と共に浜田に移動し、松坂藩が混乱した逸話などを32枚のスライドにまとめた。

 同サークルは、高齢者のパソコン利用促進を目的に01年に設立した。週1回の教室でワードやエクセル、インターネットの活用法を学んでいる。これまでに日本の昔話や西洋の童話など150作を超える電子紙芝居をパワーポイントで制作。日ごろの学びを生かして地域を盛り上げようと、長尾会長(82)が浜田城をテーマにした紙芝居の制作を発案した。

 昨年6月以降、ストーリーを構成するための資料収集に向け、浜田、松阪両市に写真提供を依頼するなどして史実を熱心に研究。松江城天守の国宝指定を機に城西公民館(松江市堂形町)などが制作した紙芝居も参考にしようと、松江市に視察に足を運ぶなど精力的に活動し、完成にこぎ着けた。

 今後は、上演を希望する小学校や高齢者施設で披露する。長尾会長は「紙芝居を通じて先人たちの心意気に触れ、郷土への関心を深めるきっかけにしてほしい」と願った。

2017年7月5日 無断転載禁止