特派員便り スポーツを楽しむ

会場内のカフェテラス。周囲のコートから聞こえてくるラリーの打球音や歓声が心地いい=ウィンブルドン
 熱戦の後、ビールやシャンパンでのどを潤し、互いに赤ら顔で試合を振り返り、語らう。何というぜいたくな時間だろう。それが「テニスの聖地」であればなおさらだ。

 ウィンブルドンの会場、オールイングランド・クラブには全18面の芝のコートを取り囲むように飲食店やカフェテラスがある。軽快なラリーの打球音の響きと降ってくるような拍手、歓声がバックグラウンドミュージックのようで、心地いい時が流れる。

 朝晩は肌寒く、日中は上がっても気温30度近くだが、日差しの強さはやはり初夏だと感じさせられるロンドン。全身で試合の熱気を浴びれば、一杯いきたくなる。一流のプレーに触れ、思い思いに余韻を楽しむ。こういうのもスポーツの魅力の一つだとつくづく思う。

 競技は違うが、今秋から島根でも一流のプレーが楽しめるチャンスが増える。島根スサノオマジックがバスケットボールの日本男子トップリーグ「B1」に昇格するからだ。

 スポーツが多くの人の楽しみとなり、共有できる仲間もできれば地域で新しい文化が根付く。「一杯」をぐっとこらえ、地元で味わうぜいたくな時間を想像しながら取材に向かった。

2017年7月6日 無断転載禁止