ベストショット 第4セット第8ゲーム

窮地救うスライスサーブ

 試合が決まった第4セット。両者サービスキープでしのぎ合う中、3-4で迎えた自身のサービスゲームで、錦織は0-30とリードを許した。

 次のポイントを奪われれば相手のブレークポイントと追い込まれる場面で放った続く一打、相手のコートをえぐる第1サーブが「我慢比べ」で踏みとどまるくさびとなった。

 ジュースサイド(ネットに向かい右側)からワイドへ、時速163キロのスライスサーブだった。狙い通り相手をコート外へ追い出し、主導権を握った。

 やや浅い、コート中央寄りの相手リターンに対する続く3打目、無人の逆サイドを突く鋭いフォアが決定打となり、15-30として反撃開始。

 続けて、センターへのスライスサーブでエースを奪って五分に戻し、完全に立て直した。

 試合後「サービスゲームをキープすれば、いつかチャンスが来ると分かっていた」と語った錦織。このセットの第1サーブ成功率は1試合を通じた数字(65・5%)を上回る73・7%。芝の戦いに手応えをつかみつつあるトップ選手の勝負勘で、要所を押さえ、勝機を手繰り寄せた。

2017年7月7日 無断転載禁止