錦織 3回戦敗退 鬼門の芝積極性欠く

男子シングルス3回戦で敗退した錦織圭=7日、ウィンブルドン(共同)
 またも壁は破れなかった。テニスのウィンブルドン選手権の男子シングルス3回戦で7日、第9シードの錦織圭(日清食品)は第18シードのロベルト・バウティスタ(スペイン)に4―6、6―7、6―3、3―6で屈した。プレーの積極性を欠いて初の準々決勝進出どころか昨年の4回戦進出にも届かず、厳しい現状が浮き彫りになった。

 バウティスタには過去4戦全勝だったが、芝では初対戦。フラット系の低く伸びる打球を受けると「攻めにくかった」。連続で失った第1、第2セットは合計8度あったブレークチャンスを一つもものにできず、じわじわと敗戦の色が濃くなっていった。

 好調時なら攻撃的なフォアやバックの強打でペースをつかめるところだが、最近は好結果の出ない大会が多い。「大きな自信が生まれてこず、思い切りの良さや自由なプレーが出ないところではある」と吐露した。

 日本テニス協会の土橋登志久強化副本部長は、昨年のリオデジャネイロ五輪銅メダルや全米オープン4強入りなど激闘続きだった昨季に続くシーズンで「体の疲労だけじゃなく、気持ちの疲労が大きいのかなと思う」と指摘した。「少しずつ自信がついてくればプレーも変わる」と言う日本のエースの次戦はシティ・オープン(31日開幕・米ワシントン)。巻き返しへ、精神面の充実がポイントになりそうだ。

 3時間21分の熱戦の末に、錦織圭は夏の日差しが照りつける芝の舞台を去った。前哨戦で痛めた右臀部(でんぶ)など体調不安は感じさせないプレーを見せたが、世界ランキングで下の相手に得意とするラリー戦で押され、「攻めにくかった」と疲労感をにじませ力なく振り返った。(本紙特派員・木幡晋介)

2017年7月9日 無断転載禁止

  • 47クラブ