レッツ連歌(下房桃菴)・7月13日付

(挿絵・Azu)
 先日の「555回を祝う会」で、参加者全員にかわいいチロルチョコがプレゼントされました。包み紙のデザインが、なんと、おなじみのウサちゃんとカメさんに「555」の三文字!

 お仕事の関係でご出席いただけなかった、麦倉うさぎさんからのサプライズでした。

 私からは、長らく長らくお待たせした、単行本「レッツ!連歌」の続編―。秋ごろの刊行をめざして準備中とのビッグニュース?

 あれやこれやで、とても楽しい会になりました。

 延裕さん、たいへんお世話になりました。

           ◇

 応接室を飾るトロフィー

そのことに触れぬと社長オカンムリ

               (益田)吉川 洋子

社長さん少しは社員もほめなさい(安来)根来 正幸

大きくて光っているが軽いヤツ (出雲)吾郷 寿海

わんこそば早食い大会一等賞  (雲南)渡部 静子

仕事とは関係のないものばかり (浜田)放ヒサユキ

囲碁将棋空中ブランコ綱渡り  (松江)安東 和実

ひとしきり聞いて商談成立し  (美郷)芦矢 敦子

道楽が過ぎて会社は倒産し   (松江)三島 啓克

ミスターも今では後期高齢者  (益田)石川アキオ

校長になって母校に戻りきて  (江津)花田 美昭

我が校の伝統文武両道で    (松江)佐々木滋子

ああこれは僕たちのです懐かしい(美郷)源  瞳子

惜しまれるうちが華だと引く決意

             (出雲)はなやのおきな

オホホホホ明治時代のものですの

              (奥出雲)松田多美子

通販でなんでも揃(そろ)う昨日今日  (出雲)栗田  枝

センバツに部員九人で出場し  (出雲)飯塚猫の子

三代の教えとなった一試合   (江津)花田 美昭

だれにでもお茶飲んでけと声掛けて

           (広島・北広島)堀田 卓爾

長々と苦労話を聞かされて   (浜田)三浦マサル

お紅茶を飲みながら聞く武勇伝 (益田)黒田ひかり

たくさんの感動いつもありがとう

            (石川・金沢)松川 杏花

六十を過ぎて始めたスイミング (出雲)野村たまえ

鴨居(かもい)からご先祖様が見てござる (松江)河本 幹子

二代目は処分するのが初仕事  (益田)石田 三章

女王にも甘えて縋(すが)る母がいる  (益田)石川アキオ

父の日に子からオチャメなサプライズ

               (浜田)勝田  艶

家中で孫の成果に目を細め   (松江)花井 寛子

子は五人孫は三十五人いる   (松江)植田 延裕

           ◇

 「高齢者」の次は「長寿者」がよかったと私は思うのですが、悪評高き「後期…」なんてことばが、とうとう定着してしまいました。でも、そのセンスの悪さのおかげをもって、アキオさんの名句が生まれました。

 マサルさんの句は、「自慢話」でも十分意味は通じるのですが、「苦労話」としたところがおもしろい。なに、その「苦労話」というのは、実はやっぱり「自慢話」なのですが…。話し手の屈折した心理がうまく表現されました。

 ひかりさんの作品は、「お紅茶」の「お」が効いています。仮に「お」を取って、それじゃ字数が足りないから、「紅茶」を「コーヒー」にでも代えたとしたら…、いかがなものでしょう。

 杏花さんの句も、「たくさん」と「いつも」の二つがよく効いております。両方合わせて「うんざり…」とは言わずに、「ありがとう」と結んだそのイヤミを、高く評価させていただきました。

 艶さんの「サプライズ」―、きっと牛乳パックかなにかで作った不細工なトロフィーだと思うのですが、「光っているが軽いヤツ」よりは、ずっと心が籠(こも)ってる。それを大事に飾るお父さんもまた、すてきなお父さんですね。

           ◇

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              (島根大学名誉教授)

2017年7月13日 無断転載禁止

こども新聞