来春休部 浜田・弥栄中バスケ部 「最後の夏」コートに旋風を

郷原延尚監督(左端)の指導を受ける弥栄中男子バスケットボール部の部員たち
 最後の夏は、まだ終わらない―。来春の休部が決まっている弥栄中学校(浜田市弥栄町木都賀)の男子バスケットボール部が、7月下旬にある県総体に9年ぶりに出場する。6月の市総体で3位の好成績を収め、出場権を獲得。地域の期待も背負って大会に臨む7人は、持ち味のチームワークでコートに旋風を巻き起こし、部の歴史を飾ろうと意気込んでいる。       

 創部は、旧安城中と旧杵束中が統合して弥栄中が設立された1969年で、約半世紀の歴史を持つ。関係者によると、部員は毎年15人前後と少なかったが、2003年春の石見地区大会では優勝を果たした。近年は、少子化の影響で部員が10人を割り込むようになり、08年を最後に県総体から遠ざかっていた。

 今年は全校生徒27人のうち、部員は3年生6人と2年生1人。「チームワークでは負けません」と島本秀介主将(14)=3年=は胸を張る。部員が少なく、試合形式の練習ができない分、状況を想定した練習に取り組んできた。こぼれ球のカバーリング、パスをもらうために走り込む位置取りなど体に染み込んだ動きが、チームが得意とするリバウンドからの速攻につながっている。

 呼吸のあった連係プレーは普段の学校生活でも培われた。仲が良く、全員で遊びに行くことも多い。野村生久真副主将(15)=同=は「気心が知れている分、常に背中を預け合うことができる」と仲間への信頼を口にする。

 市総体では予選を勝ち上がり、決勝トーナメントでは浜田一を68―20の大差で下した。生徒不足を見据え、来年4月以降、新入部員の募集停止が決まっている中でも明るさを絶やさず、パスをつなぎ合った。

 市総体以降、登下校などで住民から「頑張れ」と声を掛けられる機会も増えた。指揮を執る郷原延尚監督(44)は「それぞれの役割をしっかりと果たし、戦い抜いてほしい」と期待。島本主将は「応援に応え、歴史を作りたい」と闘志を燃やす。

 初戦は23日、カミアリーナ(出雲市大社町北荒木)で隠岐代表の西ノ島中と対戦する

2017年7月20日 無断転載禁止