女子ログ 中古品の価値

 アリゾナで生活をしていて多く触れるのが中古品だ。今住んでいる家は2000年に建てられた中古物件、冷蔵庫やオーブンは前の所有者が置いていったもの、ソファなどの家具は親戚から譲り受けたり、近所のガレージセールで安く買ったりしたもの、車は2台とも14年販売の中古車だ。この2、3年で新品を買ったのはベッドとテレビくらいだ。

 わが家が、ものすごく節約家というわけではない。中古住宅は普通だし、家電や家具の中古品を個人で売買できるウェブサイトや、要らなくなった衣料品の寄付を受け、それを格安で販売するリサイクルショップ、「この車いくらで売ります」という張り紙をして走っている車、ガレージセールや引っ越しセールを告知する個人の手作り看板も珍しくはない。

 新品、未使用という価値はもちろんある。同時に長年、手入れを重ねながら大切に使われてきたという価値も、アメリカ人にとっては高く評価すべき価値とされる。その物の歴史や味を楽しんだり、また自分なりに修理、加工したりして日常で使い続ける。それが、さらに高値で売れたりすることが多い。

 新しいものも、ちょっと古いものも、物に応じて値段や価値を見極めて、自分なりに工夫して使うアメリカ人の持ち物はいつもストーリーがあって面白い。

 (松江市出身、米国フェニックス在住・サボテン)

2017年7月26日 無断転載禁止