仕事みてある記 楽しく学ぶ工夫を心がけ指導

「速く確かな計算力が身に付き一生の宝物になります」と、楽しく学ぶ工夫を心がけながらそろばん指導に当たる堀江麻由美さん=松江市内の教室
珠算教師(しゅざんきょうし)

堀江 麻由美(ほりえ まゆみ)さん 

 (松江市東朝日町)

 「速く確(たし)かな計算力が身に付き一生の宝(たから)になります」。松江(まつえ)市東朝日町、坪内珠算(つぼうちしゅざん)学校の珠算教師(きょうし)、堀江麻由美(ほりえまゆみ)さん(32)は、日ごろの練習や検定(けんてい)受験などを通し集中力や記憶(きおく)力、忍耐(にんたい)力なども養(やしな)われると、そろばんを学ぶ良さを話し、教室生の指導(しどう)に熱心に取り組んでいます。

 「気をつけ、礼。おねがいします」。同市内にある教室の初級クラス。4歳(さい)から小学4年生までが出席し、70分間の教室の始まりです。1分間目をとじて心を落ち着かせ、最初は読み上げ算の練習です。

 「ねがいましては○円なり、□円なり、引いては△円なり…加えて◇円では」。数字を読み上げる声に集中し暗算(あんざん)する子、そろばんをはじく子。「はい、はい」。元気の良い声で手をあげ、指名されると「××円です」。「ごめいさん」。最初は1けた数字ですが、2けた3けたに上がり、読み上げるスピードも速くなります。途中(とちゅう)、大きなそろばんを使って繰(く)り上がりの確認(かくにん)も。

 引き続き見取り算、かけ算、割(わ)り算、伝票(でんぴょう)算のテキストや検定用の問題を、時間を計って練習。子どもたちの間を回り、進み具合を見ながら指導。採点(さいてん)では問題を一目見ただけで暗算し丸付けしていきます。

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 松江市出身。両親のすすめで、小学1年生から始めたそろばん。同校の教室に通っているうちに楽しくなり、6年生で2段(だん)を取得し、高校生の時まで「そろばん一筋(ひとすじ)」でした。21歳の時に同校に就職(しゅうしょく)し、全国珠算学校連盟(れんめい)が認定(にんてい)する珠算教師に。

 松江、米子(よなご)両市内の3教室を受け持っています。4歳から高校3年生までが初級、中級、上級に分かれ、週2回ずつ通ってきます。「楽しく学ばないと上達しません」と、笑(わら)いをさそったり、学校行事に関連づけたりしながら、工夫(くふう)して進めています。

 頭の中でそろばんをイメージして計算する珠算式暗算。「だれでも身に付けられ、仕事や買い物などに役立ちます」「数字に対する抵抗(ていこう)感がなくなり、算数が好きになる子が多いですよ。集中力や記憶力など、ほかの教科の勉強にも役立ちます」と指導に熱が込(こ)もります。そろばんの良さが見直され、珠算人口も増加傾向(ぞうかけいこう)にあると言います。

 「気をつけ、礼。ありがとうございました」。初級クラスが終わりました。引き続き、中級クラスが始まります。

★メッセージ

 「継続(けいぞく)は力なり」という言葉があります。あきらめないで積み上げていくと、できなかったことができるようになります。時には挫折(ざせつ)もありますが、目標を達成した時の喜びは何倍にもなります。目標を持ち、あきらめない気持ちを大切にしてほしいです。

2017年8月9日 無断転載禁止

こども新聞