きらめく星 へびつかい座

土星、アンタレスとへびつかい座=7月16日、出雲市芦渡町で撮影
将棋の大きな駒の形

 夏の星といえば何を思い付きますか。夏の大三角(だいさんかく)、それに、さそり座(ざ)でしょうか。これらは小学4年生で習うことが多いので、小学校高学年以上の人なら知っていますね。

 今でしたら、空が暗くなったころ、夏の大三角は真上近くに見え、さそり座は南の空の低いところに見えます。そして、その中間のちょうど見やすい高さの空に、大きな星座があります。これも、ぜひ覚えてもらいたい夏を代表する星座の一つで、へびつかい座といいます。

 今年は、さそり座で一番明るく赤っぽい星アンタレスの近くに、もっと明るい土星(どせい)も見えています。それら二つの星より上、大きな将棋(しょうぎ)の駒(こま)のような形に星が並(なら)んでいるところが、へびつかい座です。

 将棋の駒は、蛇(へび)つかい、つまりヘビを操(あやつ)る人の頭と体にあたり、先端(せんたん)が頭の星で、ラスアルハゲといいます。この星は、夏の大三角の星やアンタレスよりも少し暗いのですが、周りに明るい星がないので、わりと目立ちます。

 ですから、多少街明(まちあ)かりがあるような空でも、南の空の高いところをさがせばラスアルハゲは見つかるはずです。そこから、さそり座の上あたりまでがへびつかい座と思ってください。夏の夜空の広い範囲(はんい)を占(し)める星座です。

 神話(しんわ)によれば、この蛇つかいは、もともと医者でした。死者を生き返らせるほどの腕前(うでまえ)で、後(のち)に天に上り神様になりました。ヘビは脱皮(だっぴ)を繰(く)り返すことから、生まれ変わる命を表すとされ、医学のシンボルとなっています。それでこの神様はヘビを操っているのです。

 8月12日ごろは、ペルセウス座流星群(りゅうせいぐん)といって、流れ星がよく見られます。せっかくですから、星座をたどりながら流れ星を待つのはいかがでしょうか。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)

2017年8月9日 無断転載禁止

こども新聞