中尾一(出雲農林)短距離でも快勝 カナディアンS200 南東北高校総体

【カヌースプリント男子カナディアンシングル200メートル決勝】終盤まで力強く水をかき48秒337で500メートルとのシングル2冠に輝いた中尾一稀(出雲農林、手前)=月山湖カヌースプリント競技場
 全国高校総体「はばたけ世界へ 南東北総体」第14日は10日、山形、宮城、福島3県で7競技・種目が行われ、カヌースプリント男子カナディアンのシングル200メートルで中尾一稀(出雲農林)が優勝し、山陰両県勢初の2冠に輝いた。ペア200メートルの中尾一稀、中尾勇稀(同)は僅差の2位で、出雲農林勢2連覇はならなかった。

 なぎなた団体で春の全国選抜女子5位の出雲北陵は、予選リーグ1勝1敗のブロック2位で決勝トーナメントに進めなかった。アーチェリー団体の女子で鳥取商(横田望、岡田幸緒、三田真帆、岡野里香)が、16強の決勝トーナメント進出。個人でも、男子の遠藤龍馬(米子北)、女子の横田望(鳥取商)が予選突破を果たした。

 第15日は11日、なぎなた、柔道、アーチェリーなど5競技・種目が行われる。

力強く「自分のこぎ」貫く

 左人さし指を立て突き上げる、勝利のポーズは今夏2度目。カヌースプリント男子カナディアンシングル200メートルで、中尾一稀(出雲農林)が後半飛び出し2冠達成。500メートルから距離は変わってもカナディアンの高校王座が揺らぐことはなかった。

 スタートは遅れた。500メートルより距離が短くなった分、致命傷となりかねない出遅れにも慌てず「自分のこぎ」で、ひとこぎ、ひとこぎグイグイと進み、中盤から抜け出すと、そのまま追い上げを許さなかった。

 湖陵中時代、美術部で水彩画などを描いていたとは思えないパワーが、身長168センチ、体重62キロの体には詰まっている。500~1千メートルの長距離ばかりひたすらこいで培った衰え知らずの持久力が、今夏、スタートからゴールまで全力のパドリングを支えた。

 15~18歳日本代表のジュニアホープスにも選ばれており「代表になったからには国内では負けられない」という意地も、力強いこぎを生んだ。「世界にはまだ上がいる。もっとパワーが必要だ」。国内のライバルとの争いを制し、鋭い視線は世界に向いた。

2017年8月11日 無断転載禁止

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