開星完敗 遠い1点 花咲徳栄の堅守崩せず 夏の甲子園

【開星―花咲徳栄】5回裏開星1死、右前打を放つ吾郷。投手綱脇、捕手須永=甲子園
 第99回全国高校野球選手権大会第3日は10日、甲子園球場で1回戦4試合が行われ、島根代表の開星は花咲徳栄(埼玉)に0-9で敗れ、島根県勢の初戦敗退は2013年から5年連続となった。

 開星は3投手が振りの鋭い相手打線につかまり大量失点。打線は毎回のように走者を出しながら、得点は、無失策、2併殺の相手の堅守に阻まれた。

 このほか、日本航空石川、聖光学院(福島)聖心ウルスラ学園(宮崎)が2回戦に進出。日本航空石川は3点を追う九回2死一、三塁から、木更津総合(千葉)の山下に4連打を浴びせて4点を奪い、6―5で逆転勝ちした。

 11年連続出場の聖光学院は小刻みに得点を重ね、おかやま山陽(岡山)を6―0で下した。先発の斎藤は5安打完封。聖心ウルスラ学園は早稲田佐賀を5―2で破り、甲子園初勝利を飾った。

聖地の空気ナインのむ

 空気にのまれた。ノーシードで島根大会を制し、挑戦者として乗り込んだ憧れの甲子園で、0-9の大敗。3年ぶりの出場の開星は、10度目の夏の大舞台でまたも全国レベルの洗礼を受けた。これで夏通算2勝10敗となった。

 埼玉156校の代表・花咲徳栄は3年連続出場。主力の多くが甲子園の雰囲気を知っている。その差が、初回から表れた。

 先発マウンドに上がった2年生左腕中村優真の表情が硬い。投球にも硬さは表れ、球が高かった。6球目、中堅右の当たりで二塁まで進まれ、犠打を挟み3番の右前打で先制を許すと、二、三回も強力打線につかまり失点。序盤で4点を追う展開となった。

 四回は組み立てを変え、捕手湯浅仁の構える打者の内角を突き、初めて三者凡退。五、六回とも1死から走者を許したが、注文通り併殺で切り抜けた。流れを変えられたとしたら、この中盤だった。

 しかし、島根大会6試合45得点、6本塁打の打線が、背番号10の相手右腕の多彩な変化球で打たせて取る投球に、凡打の山。快音を残した当たりがなかったわけではないが、軽快な相手守備にさばかれ、続かなかった。

 逆に、相手が七回、打者一巡で、試合を決める5得点。3安打の7番吾郷涼太は「つなぐ野球を相手にやられた」と唇をかんだ。向かっていく姿勢や好プレーはそれぞれ随所で見せたが、「取られたら取り返す」と開星の野球ができなかった悔しさがあふれた。

2017年8月11日 無断転載禁止

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