女子ログ 守ってくれる存在

 幽霊や神様の存在を100パーセント信じている自覚がなくても、目に見えぬ存在や出来事をこころのどこかで頼りにしていることが、実は多いのではないだろうか。わたしもそんなひとりだ。

 祖父が亡くなり、通夜に、ろうそくと線香を絶やさないように見守る役を、わたしは買って出た。

 やると宣言した時には全く眠くなかったのに、実際にひとりで徹夜するのは大変で、明け方近くなると、何度も眠気が襲ってきて、そのうち一瞬意識がなくなっていた。

 はっと気づいて起きると、ろうそくがすべて溶け、炎があともうちょっとで消えかかるところ。ギリギリで、気づいたことにすごく安堵(あんど)した。

 そんなときに感じたのが、亡くなった「おじいちゃん」の存在。自然と、「なにかの力で、わたしに教えてくれたのかもしれない」と思った。

 もちろん。わたしがそう感じているだけだが。

 わたしが怖がらないように、姿や声ではなく、一番受け取りやすいカタチ、「感覚」で教えてくれたのかもしれない、と。

 自分にとって大きな出来事や、ピンチは、そんな普段素通りしている「目には見えないが、守ってくれている存在」に気づかせてくれる機会なのかもしれない。

  (島根県奥出雲町・さと∞)

2017年8月29日 無断転載禁止