美大生の豊かな感性光る 意欲作80点来場者魅了

全国の美術大学の学生による意欲作を鑑賞する来場者
 浜田市三隅町出身の日本画家で、2015年に亡くなった石本正氏の名前を冠した「第3回石本正日本画大賞展」が29日、同市三隅町古市場の石正美術館で始まった。全国の美術大学28校の学生が出展した意欲作80点が並び、来場者を魅了している。10月9日まで。

 大賞を受賞した成安造形大(大津市)の千坂尚義さん=2年=の「竹の切り株」は、切り株を中心に、竹の断面の維管束や地面に散らばった葉の筋などが細かく描かれている。根の部分には、黄色やピンク、水色などを使用し、色使いで生命力を感じさせている。

 他にも、将来、日本画家を目指す美術学生らの豊かな感性が光る作品が出展されている。

 審査員を務めた同美術館の平坂常弘館長(61)は、大賞受賞作について「絵に向かう楽しさや心象が伝わってくる」と評価。出展作品全体についても「気持ちがこもり、語り掛けてくる共通点があった」と講評した。

 同美術館の日本画教室に通う三浦君江さん(68)=浜田市三隅町古市場=は「作品から、心の様子など訴えてくるものを感じた」と話した。

 同展は、同美術館などでつくる「芸術と文化のまちづくり実行委員会」が11年度に始めた美術大学奨学日本画展が前身。今回は、日本画の展示に最適な照明や環境で鑑賞を楽しんでもらおうと、限りがある展示スペースを考慮し、募集を各校最大3点までとした。

 休館日は毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)。

2017年8月30日 無断転載禁止