インド男性 IT企業就職 松江のインターンシップ参加

地元企業への就職が決まり、松浦正敬市長(左)と懇談するポール・ジョー・ジョージさん(右)
 インド南部・ケララ州と人材交流事業などを展開する松江市が行ったインターンシップ(就業体験)に参加したインド人IT技術者1人が、9月から同市内の企業に就職することが決まった。市の誘致活動を通じて、同国の技術者が地場企業に就業するのは初めて。企業関係者らは技術レベルの向上や人手不足の緩和などにつながると期待している。

 松江市は昨年、県や中海・宍道湖・大山圏域市長会と連携し、インド人技術者の確保や地場企業のインド進出などを目指す組織を設立。今年1月にはケララ州から大学生や技術者計11人を迎え入れ、圏域にあるIT企業6社で約2週間のインターンシップを実施した。

 参加者のうち、5月にインドの工業大学を卒業したポール・ジョー・ジョージさん(22)が、インターンの受け入れ企業だったモンスター・ラボ島根開発拠点(松江市白潟本町)に就職することが決まった。本社を東京都内に置く同社は2014年に松江市に進出し、スマートフォン向けのアプリやゲームソフトなどを開発している。

 ジョージさんは今後、松江発のプログラミング言語「Ruby(ルビー)」を使ってアプリなどの開発業務を担う予定。同社島根開発拠点の責任者、山口友洋さんは「エンジニアとしての能力、意欲ともに申し分ない。新しい戦力として期待している」と話した。

 ジョージさんは31日には、松江市末次町の市役所を訪れ、松浦正敬市長に報告。松浦市長が「松江の風土や人の魅力をインドの人々に伝えてほしい」と語ると、ジョージさんは「大学などで学んだ技術を松江の地で生かしたい。日本で働きたいインド人技術者は多く、機会を見つけて自分の経験を母国の技術者に伝えたい」などと応じた。

 市によると、インターンシップの参加者で、地元企業への就業を検討している人が他にもいるという。

2017年9月1日 無断転載禁止