きらめく星 特徴的な星の並びが三つ

「飛ぶワシ」のアルタイルといるか座、や座、コートハンガー星団=7月28日、大田市の三瓶山北の原で撮影(さつえい)
アルタイル近くの小さな星座

 秋の夜空にも、まだ「夏の大三角(だいさんかく)」は出ています。それどころか、三角形を作る明るい星は、今の午後8時ごろなら、ほぼ真上(まうえ)に輝(かがや)きます。三つのうちの一つ、南寄(よ)りに見える星が、わし座(ざ)のアルタイルです。

 アルタイルには「飛ぶワシ」という意味がありますが、それはアルタイルからその両脇(りょうわき)にある二つの星に向かって引いた線を、翼(つばさ)を広げたワシの姿(すがた)に見立てたからだそうです。

 また、アルタイルの近くには、特徴的(とくちょうてき)な星の並(なら)びが三つあります。

 まず、東側を見ると、四つの星がひし形に並んでいて、そこにもう一つ星を足(た)すと、小さな星座になります。いるか座です。海の上を飛び跳(は)ねるかわいいイルカの姿に見えませんか。

 アルタイルの北側には、細いY(ワイ)字形になった四つの星があります。これも名前をいえば、なるほどと思える星座です。や座といい、弓矢の矢を表しています。この矢に射抜(いぬ)かれると恋(こい)をしてしまうという「キューピッドの矢」が星座になったものだといわれています。

 ちなみに、や座は最も名前が短い星座の一つで、ほかに一文字の星座は、山陰(さんいん)からは低いところにしか見えないのですが、ろ座、ほ座があります。それぞれ火を燃(も)やす炉(ろ)と船の帆(ほ)のことです。

 今度は双眼鏡(そうがんきょう)を使って、や座の矢羽(やばね)の西側を見てみましょう。すると、星座ではありませんが、洋服を掛(か)けるハンガーのような星の並びが見つかります。コートハンガー星団(せいだん)と呼(よ)ばれています。ほぼ同時期に生まれた星が不規則(ふきそく)な形に集まっているもので、偶然(ぐうぜん)とはいえきれいな形のフックまで描(えが)いています。

 今月は中旬(ちゅうじゅん)あたりが月明かりがなく探(さが)しやすいでしょう。どれも小さいけれどユニークで、一度覚えれば人に教えたくなるような星の並びです。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)

2017年9月6日 無断転載禁止

こども新聞