島根県美で「夢の美術館」 名画にめぐりあう

ダリの「ポルト・リガトの聖母」(左)などを鑑賞する来場者=松江市袖師町、島根県立美術館
 福岡市美術館と北九州市立美術館の代表的収蔵品を集めた企画展「夢の美術館~めぐりあう名画たち」(島根県立美術館、山陰中央新報社など主催)が12日、松江市袖師町の島根県立美術館で開幕し、2館による美の共演を多くの美術ファンが楽しんだ。10月23日まで。

 西日本の二大美術館とされる両館の改修工事が偶然重なったことから実現した展覧会。九州・沖縄地方の5カ所を巡回し、島根会場が最後、本州で唯一となる。

 ルノワールやドガ、モネなど印象派以降の洋画を中心に、近現代美術の巨匠らの68点が並ぶ。シュルレアリスムを代表するダリの「ポルト・リガトの聖母」は、第2次大戦での原爆投下に衝撃を受けた後に描いた縦275.3センチ、横209.8センチの大作。キリスト教の伝統的な聖母子像を描きながら、あらゆる物体を浮遊させた独特の作品世界が、見る人の想像力を刺激する。

 開幕行事には約100人が出席し、島根県立美術館の山崎修一副館長や山陰中央新報社の松尾倫男社長らがテープカットをして祝った。開幕後は福岡市、北九州市立両美術館の学芸員による作品解説があり、約60人が聞き入った。

 松江市古曽志町から訪れた会社員、熊谷智子さん(61)は「普段見る機会のない有名な作品が見られて良かった。二つの美術館も訪れてみたい」と話した。

2017年9月13日 無断転載禁止