大田・琴ケ浜で夕景と音楽楽しむ 拾ったごみが入場券

琴ケ浜で、夕日をバックに歌と演奏を披露する出演者
 踏むとキュッと砂浜が鳴る「鳴り砂」で知られ、国の天然記念物指定が決まった大田市仁摩町馬路の琴ケ浜でこのほど、「鳴り砂海岸夕暮れコンサート」が開かれた。拾ったごみを入場券として扱い、来場者に環境美化に協力してもらうユニークな仕組みのコンサートで、地元グループらが夕日やかがり火を背景に熱演し、多くの来場者が、自分たちがきれいにした浜辺に座るなどして聞き入った。

 石英質の多い砂粒が特徴の琴ケ浜の鳴り砂は、砂浜が汚れ、不純物が交ざると鳴らなくなるとされる。地元の馬路地区の若手有志が琴ケ浜を守り、次世代に受け継ごうと、清掃活動とコンサートを組み合わせた企画を発案し、昨年に続いて開催。来場者がコンサートに先立ち、海岸周辺を清掃したほか、会場内には、環境保全に役立てるための浄財を募る募金箱も設けた。

 砂浜の特設ステージでは、大田市を拠点に活動するバンドなど5団体・個人が出演。このうち、アコースティックユニット「Rough(ローグ)」やバンド「かぶりもんズ」はスピッツ、コブクロといった人気バンドのヒット曲などを熱唱し、「Team和楽」は勇壮な太鼓の音を響かせた。

 訪れた家族連れらは護岸に置いた椅子や、砂浜に敷いたござの上などに座って演奏を楽しみ、曲ごとに大きな拍手を送った。

 コンサートを主催した「琴ケ浜サンセットライブ実行委員会」の島田大輔委員長(37)は「大勢の方に来場していただけて良かった。今後も継続し、琴ケ浜を大切に守る意識を高めていきたい」と話した。

2017年9月14日 無断転載禁止