紙上講演 国際スポーツアナリスト タック川本氏

タック川本氏
メジャーリーグに学べ~経営戦略と人材育成

一流への道人間性重要

 山陰中央新報社の島根政経懇話会、米子境港政経クラブの定例会が12、13の両日、松江市と米子市であり、国際スポーツアナリストのタック川本氏(74)が「メジャーリーグに学べ~経営戦略と人材育成」と題して講演した。米大リーグの3球団で27年間、フロントスタッフとして経営に関わった経験を踏まえ、一流選手になるための条件や人材育成について語った。要旨は次の通り。

 米国では「経営戦略、人材育成はメジャーに学べ」といわれている。メジャーリーグは、プレーを見て感動してもらうビジネスだ。プロとアマチュアの差をつけ、プロとしての競争原理の中で良い選手を育てなければ、世界で関心を持ってもらえない。各球団は7軍、9軍までつくって選手を育成し、世界各地でPR活動を展開している。

 メジャーリーグは現在30球団だが、あと2球団増やそうという動きがある。球団数が飽和状態になるため、各球団の2、3軍を世界各地に置くなど、一層のグローバル化に向けた動きも出ている。

 全球団で毎年、2千人近い新人が入るが、最終的に各球団2、3人しかメジャーに昇格できない。しかも、入団からメジャーに上がるまで平均5年4カ月かかる。才能だけでは昇格できず、人間性が重要になってくる。

 3球団で選手を見た経験から、一流になるためには条件があると思っている。ひるまない精神▽高い理想、理念、志を持つ▽人を思いやり、心遣いができる▽自己満足をしない▽収入の何割かを他人のために使える-という五つで、成功の条件とも言える。

 自分の考え方次第で、たった一度の人生を2倍も3倍も楽しむことができる。諦めない自分がいる限り、人生にコールドゲームはない。

2017年9月14日 無断転載禁止