山陰の戦国時代に光を 研究会が古文書調査

山陰地方の戦国時代などの古文書を調べる戦国史研究会のメンバー
 戦国史の研究者でつくる学会「戦国史研究会」の実地研究が17日、松江市殿町の松江歴史館であり、同館が保管する古文書を調査した。メンバーの30人が戦国時代に山陰地方を支配した有力大名の勢力争いを示す史料などを閲覧。山陰地方での調査は今回が初めてで、今後の歴史研究に役立てていくとした。

 同研究会は、日本学術会議の協力学術研究団体の一つで、1969年に発足。関東地方を中心とした大学の研究者や一般の歴史愛好家の420人が所属し、月1回の例会や2年に1度の遠隔地での実地研究を重ね、全国各地の戦国史の解明に貢献してきた。

 今回調べた古文書は室町時代から江戸時代初期に書かれ、同館が保管する40点。これまで十分に研究が進んでいないものも多く、山陰地方の覇権を争った尼子、毛利両氏にまつわる文書や時の有力者が寺院への略奪禁止を公示した「禁制」のほか、戦国武将の石田三成や浅井長政らの華押が入った文書などを調べた。

 メンバーはじっくりと読み解き、文書の紙質や大きさにも目をやりながら、互いに意見を交わした。同研究会の小川雄事務局長(37)は「山陰地方の戦国史研究はこれから発展していく分野。いずれも貴重な史料で研究に役立てたい」と話した。

2017年9月18日 無断転載禁止