石見美術館 北野恒富展関連で企画 東西の美人画見比べて

池田輝方のびょうぶ絵を鑑賞する来場者
 益田市有明町の県立石見美術館でコレクション展「東京の美人画」が開かれている。開催中の企画展「没後70年 北野恒富展」の関連で実施。明治から大正期にかけて活躍した日本画家・北野恒富ら大阪の画家による美人画に対し、同時代の東京の画家たちの女性の絵も展示し、東西の特色の違いを楽しんでもらおうと企画した。25日まで。

 「東京の美人画」では、恒富と同じく浮世絵師・月岡芳年の孫弟子で、恒富のライバルだった日本画家の鏑木清方や、清方の同門の池田輝方らの日本画や油彩画7点を展示した。

 輝方のびょうぶ絵「絵師多賀朝湖(ちょうこ)流さる」は、江戸時代の絵師が流罪となった事件を主題に描いた作品。涙ながらに船を見送る女性たちが淡々と表現され、来場者の目を引く。

 鑑賞した益田市立吉田小学校4年、藤井花さん(9)は「東京の美人画も大阪の美人画も感じは違うけど、丁寧に描かれていた」と話した。

 両展を企画した同館の川西由里専門学芸員は「情念を感じさせる大阪の美人画に対し、東京はさっぱりと粋な感じ。違いを楽しんでほしい」と解説した。

2017年9月19日 無断転載禁止