きらめく星 カシオペヤ座

カシオペヤ座からの北極星の探し方=8月28日、大田市の三瓶山・国引(くにび)きの丘(おか)で撮影(さつえい)
北極星(ほっきょくせい)を探すことができる

 秋の夜空では、アルファベットの「W(ダブリュー)」の形に並(なら)んだ星が目を引きます。カシオペヤ座(ざ)です。カシオペヤは女性(じょせい)の名前で、W字形はカシオペヤがいすに腰(こし)をかけた姿(すがた)を表しているといわれます。今の夜のはじめごろだと、Wが傾(かたむ)いていて、数字の「3」のようにも見えます。

 カシオペヤ座からは、北極星(ほっきょくせい)を探(さが)すことができます。北極星はいつも真北の空にあり、方位の目印(めじるし)になる星です。写真を見ながら、やってみましょう。Wの端(はし)の星から隣(となり)の星に向かって線を引き、反対側の端の星からも隣の星に線を引きます。二つの線の交(まじ)わったところと真ん中の星を結び、その長さを5倍延(ばいの)ばしていくと見つかるのが北極星です。

 北極星は北の空に留(とど)まっていて動きません。それに対しカシオペヤ座やほかの星たちは、時間とともにどんどん動いていきます。北極星とカシオペヤ座の動きを確(たし)かめてみてください。

 少しの時間ではわかりませんが、例えば、1時間ごとに何回か星空を観察するとはっきりするでしょう。観察のこつとしては、毎回必ず同じ場所に立ち、山や建物など、地上の景色(けしき)と星の位置を比(くら)べるとわかりやすいと思います。

 そうすると、カシオペヤ座が北極星を中心に、その周りを回っているように見えるはずです。まるで大きな時計の針(はり)のようです。ただし、この針は左回りに回っていて、1周するのに約24時間かかります。普通(ふつう)の時計の短い針は右回りに12時間で1周しますから、ちょっと変わった時計です。

 ところで、実はこの時計の針、正確(せいかく)には23時間56分で北極星の周りを1周します。24時間だと星は元の位置をわずかに通り過(す)ぎます。ですから、毎日まったく同じ時刻(じこく)にカシオペヤ座を観察しても、この時計は少しずつ進んでいきます。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)

2017年9月20日 無断転載禁止

こども新聞