戦前の蟹工船日誌見つかる、愛媛 労働時間や製缶数詳細に

 樺太丸(「漁り工る北洋」より) 八郎丸の製造日誌

 近代蟹工船の先駆者として知られる愛媛県今治市の実業家八木亀三郎(1938年没)らが残した蟹工船内での缶詰の製造日誌が23日までに見つかった。30年の日誌には、作業人数や時間などが詳細に記されていた。

 29年には小林多喜二が別の船で起きた事件をヒントに過酷な環境下での労働者を描いた小説「蟹工船」を発表しており、「蟹工船興亡史」の著者宇佐美昇三・元上越教育大教授は「戦前の蟹工船の資料は極めて貴重で、従来の資料と突き合わせることで、操業実態が詳しく分かる」と話している。

 見つかったのは八木所有の八郎丸の製造日誌で、30年4月17日~10月2日分。

共同通信社 2017年9月23日 無断転載禁止