激闘12回 開星栄冠 秋の高校野球・島根県大会

【決勝・開星-石見智翠館】延長12回表開星1死で勝ち越しの左越え本塁打を放ち、次打者の杉本涼(左)とタッチする才木来慎=松江市営野球場
 来春の選抜大会につながる第129回秋季中国地区大会の予選を兼ねた、島根県高校秋季野球大会最終日は1日、松江市営野球場で行われ、決勝で開星が延長十二回の末に石見智翠館を6-5で破り、8年ぶり6度目の優勝を果たした。3位決定戦は益田東が6-0で大田を下し、2年連続5度目の中国地区大会出場を決めた。

 5県の代表16校が出場する中国地区大会は、27~29日と11月4、5の両日、広島県尾道市のしまなみ球場などで行われる。


無心の一振りで決着 才木

 【評】互いに譲らぬシーソーゲームは、開星が延長十二回、才木の本塁打で制した。

 三回に先制しながらも逆転を許し、1-4で迎えた八回、死球と2連打で無死満塁とし、松本の右前適時打や敵失などで逆転。九回に1点を失い5-5で迎えた延長十二回1死から、才木が左越え本塁打を放って勝ち越した。

 石見智翠館は七回に3点差をつけたが、守りきれなかった。九回は2死一、三塁から相手の暴投で同点としたが、あと一本が出なかった。

 延長十二回にもつれ込む激闘の決勝点となった本塁打は、開星の2番手投手・才木来慎のバットから飛び出した。「まさか入るとは思わなかった」と自分でも驚く野球人生初の本塁打。無心の一振りで優勝を呼び寄せた。

 5-4と逆転した八回から2番手で登板したが、九回は左前打や暴投などで2死一、三塁のピンチを招いた。「絶対に抑えないといけない」。その気持ちが力みにつながり、5番打者への初球はワンバウンドの暴投。三走の生還を許し、試合は振り出しに戻った。

 それでも、十回と十一回は得意の直球を生かし3奪三振で無失点に抑え、立て直したリズムで延長に入って初めての打席へ。「つないでいこう」。出塁だけを考え、初球の内角高めの直球を振り抜くと、打球は放物線を描いて左翼席へ舞い込んだ。

 甲子園出場を決めた今夏は県大会直前でメンバーから外れ、悔しさをバネに走り込みで下半身を強化した。投打で成果を発揮し、新チームの公式戦初優勝をもたらした才木は「直球を磨き、出たら絶対に抑える」と力強く飛躍を誓った。


1日の成績

○…松江市営野球場…○

 ▽3位決定戦

益 田 東 6-0 大   田

 ▽決勝

開   星 6-5 石見智翠館
     (延長12回)

2017年10月2日 無断転載禁止

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