古民家改装シェアハウス 留学生と住民交流の場に

留学生と共同生活する古民家で今後の計画を話し合う佐藤和輝さん(左)と地域住民
 島根大生物資源学部4年の佐藤和輝さん(23)が、松江市東持田町にある築100年の古民家を改装し、同大の外国人留学生と共同生活する計画を進めている。留学生の半数以上が学生寮に入れない実態や、日本人学生や地域住民と交流する機会が少ない現状を知り、思い立った。地元住民を対象にした料理教室や英会話教室を開き、交流を深めたい考えで、地元住民も心待ちにしている。

 島根大国際交流センターによると、現在は約200人の留学生が在籍している。学生寮の定員は71人で、残る約130人はアパートで1人暮らしをしている。多くの留学生は経済的な負担に加え、地域や日本人学生と交流の場を持てないことを嘆いているという。

 佐藤さんが共同生活を決めるきっかけになったのは、大学の掲示板に張り出されたシェアハウス入居者を募集するチラシだった。国際交流に関心があり、留学生の悩みを解消したいと考えていたところ「住まいを確保し、地域住民とふれ合える。留学生の悩みと、人口減に悩む地域課題を同時に解決できる」と、知人を通じて古民家を所有する遠藤興作さん(77)に活用を打診。「学生が来てくれればにぎやかになる」と遠藤さんも快諾した。

 かつて自治会の集会場として活用した木造2階建ての古民家は、計7部屋を備え、このうち3部屋を地域住民との交流する場として開放する。定員は5人で、日本人2人と留学生3人の入居を想定している。家賃は全員で月額6万円。佐藤さんは先行して生活しており、留学生に入居を呼び掛けている。

 今後は地域の住民や子どもたちを招いて料理を一緒に作ったり、留学生が講師となって英語や異文化を教える講座を開いたりする。佐藤さんは「留学生は、自分たちが気付かない日本の素晴らしさを教えてくれる。留学生との交流を通じて、地域に刺激を与えられれば」と意気込んだ。

2017年10月4日 無断転載禁止