八雲塗に詩歌 日本美共演 出雲大社で手鏡270点展示

詩歌が記された八雲塗の手鏡を鑑賞する来場者
 島根を代表する伝統工芸・八雲塗に、現代作家の短歌や俳句などを記した作品の展示会が6日、出雲市大社町杵築東の出雲大社社務所で始まった。約270点の美しい八雲塗の手鏡に、詩歌や絵が鮮やかに浮かび、来場者を魅了している。8日まで。

 出版などを手掛ける六曜社(東京都)が俳句や日本語の美しさを伝え、若い人に関心を持ってほしいと、各地域の工芸品と組み合わせて展示する企画。2011年から富岡製糸場(群馬県)や日光東照宮(栃木県)、善光寺(長野県)などで年3回程度開いている。

 今回は、山陰両県など全国各地の作家が詩歌を作り、山本漆器店(松江市末次本町)が漆塗りや装飾を手掛け、仕上げた。

 手鏡は長さ30センチで、鏡の部分は直径15センチ。出雲大社や松江城などのほか、「国びきの また白うさきの お話を 伝へゆくべし 幼子たちに」という因幡の白ウサギを題材にした詩歌と、絵が描かれている。

 このうち北九州市の平井京子(号・京曄)さん(83)は1972年に初めて出雲大社を参拝し、翌年に結婚した思い出を「何千年 何萬年の煌め女星 神に祈らむ 愛君星絆」という歌に込めた。

 平井さんは「仕上がりがきれい。他の作家の作品も感情豊かに表現されていて素晴らしい」と感激した様子で話した。

2017年10月7日 無断転載禁止