世事抄録 ひねくれ者?のつぶやき

 世間で当たり前だとされているものの中に、少しばかり異議を唱えたいものがある。一つは、うどんの「腰」についてだ。日本国民は全員腰の強いうどんが好きだろうと決めつけてはいないだろうか。

 小生は、腰のないうどんが好みである。確かに、すするときには少し腰があったほうがいいかもしれないが、途中で切りたいときには唇でスッと切れるくらいが気持ちいいと思う。腰が強過ぎるとこれができない。また、子供の頃、風邪でおなかを壊したときの定番食は、母親が軟らかく煮た熱々のうどんだったが、腰が強いとこれが難しい。

 もう一つも食品だ。コンビニのおにぎりは、のりをパリパリのまま消費者に提供するために、パッケージには涙ぐましいほどの努力と工夫が払われている。それ自体には敬意を表するし、日本のコンビニの「おもてなし力」を誇りにさえ思う。しかし、小生は、ご飯の湿気でのりがシットリとなったおにぎりを食べたいときもある。

 実は、腰のないうどんも、シットリのりのおにぎりも、あるにはあるのだが、現状では主流ではなく手に入りにくい。企業の方には、このささやかな「異議」を消費者の嗜好(しこう)の多様性と捉えて、ぜひとも選択肢を用意していただければうれしいのだが、皆さんはどう思われますかな?

(島根県津和野町・柊)

2017年10月12日 無断転載禁止