女子ログ わが家の「夏の友」

 暑かった夏が過ぎ、早くなった日暮れと、少し肌寒くなった空気が寂しい。わが家の約40年来の「夏の友」と共に、季節の移り変わりを実感している。

 友との出合いは小学生の時。デパートに母を連れ出し「この子がうちにいればいかに毎日が楽しくなるか」を熱弁した。こうしてわが家にやって来た友の名は「キョロちゃん」。

 ご存じの方も多いはず。1970~80年代に販売された手動のかき氷器だ。丸っこいフォルムと、ハンドルを回すたびにきょろきょろと動く目が愛嬌(あいきょう)たっぷり。鮮やかな黄色の「キョロちゃん」に私は夢中で、毎日のように家族全員にかき氷を作った。

 中高校生時には友達にふるまい、シロップも手づくりするなど季節を問わず楽しんだ。親友が大学進学で旅立つ日、かき氷を作っていて見送りに遅れそうになった話は同級生の語り草になっている。

 時はたち、2人の息子にとってもお気に入りとなった。動く目を見ては笑い、指で目をストップさせては笑った。40歳近いとは思えないぴかぴかのキョロちゃんは今夏も活躍。息子はキョロちゃんが削る氷の食感が、かき氷の質を高めていると称賛する。

 祖母から息子まで4世代にわたり、涼と笑顔をもたらしてくれるキョロちゃん。ハンドルを回すたびに、いろんな思い出がよみがえる。   

(松江市・ネコむら)

2017年10月13日 無断転載禁止