きらめく星 ペガスス座

ペガスス座=9月30日、大田市の三瓶山北の原で撮影(さつえい)
胴体部に「秋の四辺形」

 秋の夜空の高いところを見ると、四角く並(なら)んだ四つの星が目に付きます。「秋の四辺形」といいます。四角形の内側に見える星がほとんどないので、「夏の大三角」を作る星に比(くら)べると暗いにもかかわらず、四つの星はことのほか目立っています。そこで秋の四辺形を神様が天から地上をのぞく窓(まど)に例え、その中になんとか見えている二つの星を神様の目だという人もいます。

 秋の四辺形のあたりは、天馬(てんば)、つまり翼(つばさ)を持つ馬の星座(せいざ)が描(えが)かれています。よくペガサスといいますが、名前としてはペガスス座と定められた、秋を代表する星座の一つです。秋の四辺形はペガススの胴体(どうたい)に当たり、そこから長い首と2本の前脚(まえあし)が延(の)びています。夜空では頭を下にして、ひっくり返っているように見えます。

 ところで、ペガスス座に限(かぎ)らず、星座の星は小さな点にしか見えませんが、それは私たちから見てたいへん遠いところにあるからで、もし近寄(ちかよ)ってみればそれぞれが太陽のように明るく大きな存在(そんざい)です。太陽の周りには地球などの惑星(わくせい)が回っているのですから、星の周りにも同じように惑星が回っているはずだと昔から考えられてきました。

 ところが、遠い星の周りの惑星を見つけるのは難(むずか)しく、初めて発見されたのは20世紀の末、1995年のことでした。そして、実はその星がペガスス座にあります。秋の四辺形の外側、ペガススの胸(むね)のあたりにあるペガスス座51番星という肉眼(にくがん)ではかすかにしか見えない星で、わずかなふらつきが観測(かんそく)されたことから、この星に惑星があることが明らかになったのです。

 その後、惑星を持つ星は次々と見つかり、今では何千個(こ)も発見されています。51番星に望遠鏡(ぼうえんきょう)を向けても直接(ちょくせつ)惑星を見ることはできませんが、そんな科学の歴史上重要な星があるのがペガスス座なのです。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)

2017年10月18日 無断転載禁止

こども新聞