世事抄録 もろ刃の剣

 先頃の新聞報道によると、来年度には松江市の可燃ごみ袋の値上げや粗大ごみの有料化が図られるとのこと。じわじわと家計に締め付けがやって来る。

 年寄り2人住まいは取り立ててごみの始末に追われるわけではないが、それでもボトルや段ボールや生ごみも含めて結構たまる。

 厄介なのがプラごみ。スーパーの食品等ほとんどがトレー容器にラップ包み。老夫婦が一日にのむ薬もカプセル錠剤。リサイクルステーション行きの袋もすぐいっぱいになる。でも、プラスチック製品に多大な恩恵を受けているからには、目くじらも立てられない。

 アフリカのケニアでは、ポリ袋の製造、輸入、使用等の違反者に罰金と禁錮刑を科す厳しい法律が施行されたというし、日本近海では5ミリ以下の微細プラスチックがイワシの体内から検出されたという記事もあった。海に流入した微細プラごみの総重量は2050年には魚より重くなるそうだ。

 資源化できる古紙やプラごみが可燃ごみの3分の1もあり、さらなる分別と減量意識を高めるのが、ごみ袋値上げの目的のようだ。分別には「分別ガイドブック」と首っ引きで神経を使う時もある。プラごみは片っ端から細断してプラごみ袋に、可燃ごみの方も草や枝木は短く切って出すのが変木流だ。文明の享受には「もろ刃の剣」もまた付きまとう。

(松江市・変木爺)

2017年10月19日 無断転載禁止