世事抄録 信州訪問顛末記

 台風18号が日本列島を縦断する最中、信州に行く仕事があった。行きは予定通り到着できたが、翌日は気象情報、各交通機関の運休情報などさまざまな情報を収集し、駆使して帰宅作戦を立てることになった。以下その顛末(てんまつ)記である。

 飛行機は前日に断念、JR篠ノ井線で名古屋に向かい、新幹線、在来線と陸路を乗り継いで帰る順路を選択した。岡山までは想定通りだったが、到着時点で新幹線は運転見合わせ、在来線、高速バスは全便運休、風雨は最高潮、岡山宿泊決定となった。

 JRチケットを翌日早朝の便に変更し、宿探しに奔走。観光案内所の方の温かいサポートで宿を確保し、暴風雨の中、重い荷物を片手に、傘に頭を突っ込みながら宿に着いた。ほっとしたのもつかの間、レストランが朝食しか提供していないことが判明、二度と外に出る気は起きず、お土産を食べて空腹をしのいだ。

 翌朝は晴れたが特急が午前中運休、高速バスは既に全便満席。JRが適切な情報を提供しないことにイラ立ちながら、頭を切り替え、新幹線で広島に行き、高速バスで帰る決断をし、何とか帰宅することができた。

 人は自然には逆らえず、多くの情報を同時に把握し比較、検討することの難しさ、公共交通の利用には心の余裕と強靭(きょうじん)な腰が必要だという教訓を得ることができた。

(雲南市・マツエもん)

2017年10月26日 無断転載禁止