第16回連歌甲子園総評

 全国の高校生が参加する「第16回全国高校連歌選手権大会(連歌甲子園)」(山陰中央新報社主催)は、課題の二つの前句(まえく)に対して各地から693点の付句(つけく)が寄せられ、大賞2点と優秀賞20点が決まった。

 大賞は、課題1「どうしても思い出せないパスワード」が、飯南高3年の桑原央さんの「字余りだろうか字足らずだろうか」、課題2「みんな揃(そろ)いのTシャツを着て」が、飯南高1年の鹿田実永さんの「マジシャンが指を鳴らした大ホール」にそれぞれ選ばれた。

 連歌甲子園は、山陰中央新報文化面に隔週連載している「レッツ連歌」の高校・高専生版。選者で島根大名誉教授の下房桃菴さんら7人が審査した。入賞者には記念品として図書カード(大賞5千円、優秀賞2千円)を贈る。

<総評>読者が想像できる楽しみ

 高校生の柔軟な発想に、今年も舌を巻いております。

 特に、課題1のほうに、ユニークな作品が多く集まりました。大賞の「字余り・字足らず」は、前句の「パスワード」と連歌の世界をうまく結びつけた、大胆な発想に驚かされました。

 刺激されて、私も一句、海と応えて味方に斬られる―。

 課題2の大賞にもびっくりしました。これは、すごいマジックですね。いや、催眠術でも使ったのでしょうか。

 というわけで、今年は飯南高校が大賞を独占!

 なお、課題1の央さんからは、課題2にも、「仲悪い二人のために話し合い」という名句をお寄せいただきました。これもほんとうなら、まちがいなく入選です。

 それから、課題1の春菜さん、課題2の陶冶君は、去年に続いての入賞です。

 それぞれ、ズバ抜けた才能をお持ちのようで。ふだんの「レッツ連歌」にも、ぜひ加わっていただきたいものです。賞品は出ないのですが…。

  (下房 桃菴)

2017年11月9日 無断転載禁止

こども新聞