輝(き)らりキッズ 太鼓と舞はつらつ 出雲大社教神代 神楽西日登社中

大人と一緒(いっしょ)に公演(こうえん)

スサノオ役目標 練習に励(はげ)む

佐藤 駿介(さとう しゅんすけ)君 西日登小(雲南)4年

軽やかなばちさばきで締太鼓と胴太鼓を打ち鳴らす佐藤駿介君=雲南市木次町西日登、西日登交流センター
 雲南(うんなん)市指定無形民俗文化財(むけいみんぞくぶんかざい)の「日登神楽(ひのぼりかぐら)」を継承(けいしょう)する「出雲大社教神代神楽西日登社中(いずもおおやしろきょうかみよかぐらにしひのぼりしゃちゅう)」の大人たちと一緒(いっしょ)に神楽の公演(こうえん)を行っている少年がいます。華麗(かれい)なばちさばきで太鼓(たいこ)を打ち鳴らし、幣(へい)や扇(おうぎ)を手に優雅(ゆうが)に舞(ま)うのは、西日登小学校4年の佐藤駿介(さとうしゅんすけ)君(10)です。

 西日登社中は、高校生から80代までの12人で活動し、出雲大社での奉納(ほうのう)のほか、市内外の神社の祭りや地域(ちいき)のイベントなどに参加し、年間約20回の公演を行っています。中でも、西日登地区で100年以上の伝統(でんとう)がある「高津(たかつ)公園まつり」には欠かさず参加して、大勢(おおぜい)の前で奉納神楽を行っています。

 佐藤君が本格的(ほんかくてき)に神楽を始めたのは幼稚園(ようちえん)の年長の時です。地区の文化祭にやって来た佐藤君が太鼓をたたきたいと申し出たことがきっかけでした。

西日登社中の高尾佳男代表(左)と一緒に舞い、動きを確認する佐藤駿介君=雲南市木次町西日登、西日登交流センター
 社中の人たちがたたかせてあげたところ、あまりのうまさにお客さんたちの注目の的でした。しかも、1人で胴(どう)太鼓と締(しめ)太鼓を両方たたく「両(もろ)だたき」をやってのけたのですから、社中の人も驚(おどろ)きです。それから一緒に稽古(けいこ)をするようになり、1年生のときに高津公園まつりで初めて舞を披露(ひろう)しました。

 お母さんのあゆみさん(41)によると、3歳(さい)の頃(ころ)から神楽のDVD(ディーブイディー)を見るなどして、神楽に興味(きょうみ)を示(しめ)していたそうです。箸(はし)などを持ちだし、音楽に合わせ、たたけるものなら何でもたたいていたそうです。最初は「うるさいな」と思っていたあゆみさんも、ひたむきに頑張(がんば)る姿(すがた)を見て「ずっと続けてほしい」と応援(おうえん)しています。

 西日登社中の高尾佳男(たかおよしお)代表(74)=雲南市木次(きすき)町下熊谷(しもくまたに)=は「小さな頃から神楽の音楽を聞き込(こ)んでおり、リズムが体に染(し)みついている。太鼓も舞もどんどんうまくなる」と顔をほころばせ、「できれば後継者(こうけいしゃ)として、次代の日登神楽をしょって立ってほしい」と期待を込めます。

 佐藤君は「神楽の音楽は楽しいから、自然と体を動かしたくなる」と話します。今年からは西日登小の4~6年の児童が所属(しょぞく)する神楽のクラブ活動に参加しており、これまで1人で行う演目(えんもく)ばかりだった分、仲間と一緒に多人数で行う演目に挑戦(ちょうせん)できて喜んでいます。

 「もっとうまくなって、いろいろやってみたい」。目標はオロチ退治(たいじ)をするスサノオノミコトを演じることで、家でDVDを見ながら神楽の勉強に明け暮(く)れています。

プロフィル

【好きな教科】体育
【好きな食べ物】オムライス
【好きな色】青
【将来(しょうらい)の夢(ゆめ)】たこ焼き屋さん

2017年11月22日 無断転載禁止

こども新聞