「御所の花」原画100点 安野光雅美術館で作品展

作品鑑賞を楽しむ来場者
 津和野町出身の画家・安野光雅さん(91)の原画展「御所の花」が同町後田の安野光雅美術館で開かれており、温かみのある独特のタッチで描かれた作品計100点が来場者を魅了している。12月13日までで会期中は無休。

 安野さんは、天皇皇后両陛下の言葉が紹介された本の表紙や挿絵を複数回描いており、両陛下と親交がある。皇居の吹上御所の庭に2011年から約1年間通ってスケッチした画集「御所の花」が13年に発行されている。

 今回は、画集に収録されている全130点の中から100点の原画を展示。庭に約2千種類ある植物から、安野さんの感性で描いた花や草、実などが春夏秋冬に分かれて並ぶ。春の色鮮やかなサクラやカタクリをはじめ、夏はヒマワリやハス、秋には津和野の地名の由来になったとされる町花・ツワブキ、冬はススキや白梅など、庭の四季折々を細やかな淡い色合いで表現している。

 鑑賞した山口大4年の山崎聡香さん(21)は「色使いがとても優しく、植物の自然な雰囲気が表れている」と話した。

 船を描いた作品を集めた企画展「船のある風景」も同時に開催。国内は北海道から鹿児島県まで、海外はアメリカやドイツ、フランスなどでスケッチした風景画など37点も12月13日まで展示する。

2017年11月25日 無断転載禁止